京都 桜めぐり
京都御所の「左近の桜」
京都御所の「左近の桜」
 奈良時代から平安時代初期にかけて、日本は大陸の影響を大きく受け、都の造営も中国の唐を模して築かれました。
 その唐文化の象徴である梅も伝わり、梅を邸の庭木として植えることは、権力、財力、家柄の象徴として皇族・大貴族の庭に梅が植えられました。御所の紫宸殿の前にも梅が植えられていました(「左近の梅」)。
 しかし次第に唐風文化から国風文化へと変わる中で、日本の季節感や美意識を表す花として桜が象徴されるようになって行きました。御所の紫宸殿の前の花も唐風の梅から桜へと仁明天皇が変えたと伝えられており、「左近の桜、右近の橘」という言葉はここからきています。
 現在も京都御所の紫宸殿の前には、まさにその「左近の桜、右近の橘」があります。
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